司ゴム電材株式会社 TSUKASA RUBBER&ELECTRIC MATERIALS CO.,LTD.

TSUKASA STORY開発ストーリー

CASE05
エレベーター改修工事用仮囲い

顧客業種
社内向け
開発商品
リユース可能なエレベーター改修工事用仮囲い

どのような課題を解決するためにこの製品が開発されましたか?

従来の改修工事用仮囲いは石膏ボードなどで現場ごとに製作・廃棄されており、コストと環境負荷が課題でした。このため、エレベーターメーカーからコスト削減と環境改善に貢献できる、リユース可能な仮囲いの開発が求められました。

製品開発における主な技術的課題は何でしたか?

主な課題は2つありました。

防火性能の確保工事によって乗り場の扉を外している間、昇降路が煙突状態となるため、火災発生時の安全性を確保するためにエレベーター扉と同等の高い防火性能が要求されました。

現場ごとのサイズ対応エレベーターの開口部や壁の形状は現場によって異なるため、様々な寸法に柔軟に対応できる汎用性の高い設計が必要でした。

これらの課題をどのように解決しましたか?

防火性能の解決エレベーターの乗り場扉と同じ1.6mm厚の鉄板を採用することで、要求される防火性能をクリアしました。

サイズ対応の解決開発当初の2年間は、様々な現場の寸法を綿密に調査し、都度設計・製作を繰り返しました。このノウハウを蓄積することで、3年目以降は特殊な現場にも対応できる組み合わせ可能なシステムを確立しました。

据え付け・撤去作業の効率化1階床分で200kgを超える部材を効率的に運搬するため、部材をセットできる専用のかご台車を製作しました。これにより、作業者の疲労を軽減し、作業時間を大幅に短縮できました。

この解決策はどのような成果をもたらしましたか?

この製品は、リユースが可能となり、コスト削減と環境負荷低減という当初の依頼に応えました。さらに、据え付けから撤去までをワンストップで提供できるサービス体制も確立し、エレベーターメーカー各社に採用されています。
また、適用範囲がエレベーター乗り場だけでなく、一時的な材料置き場の囲いにも拡大しました。意匠面でも、壁紙を貼ることでホテルの雰囲気などを損なうことなく工事ができるため、高い評価を得ています。