CASE06測定器架台のVA

- 顧客業種
- 測定機器メーカー
- 開発商品
- 測定器架台のVA(コストダウンと品質の安定)
このプロジェクトはどのような背景で始まりましたか?
以前は他社で生産されていた3次元測定器の架台でしたが、生産量の増加に伴い、お客様から当社の生産対応と、VA(Value Analysis)提案によるコストダウンのご要望をいただいたことがきっかけです。
この製品の従来の製造工程にはどのような課題がありましたか?
従来の架台は、主に角パイプの溶接構造で製作されていました。しかし、角パイプ同士の突き当て部分の溶接が非常に多く、溶接時の寸法出しに手間がかかっていました。また、角パイプ以外の箇所でも同様に、溶接時の位置決めが難しい構造となっており、製造効率が悪いことが大きな課題でした。
どのようなVA提案でこの課題を解決しましたか?
溶接時の手間を大幅に削減するため、以下の2つの主要な改善を提案しました。
差し込み式構造の採用角パイプの突き当て部分に、もう一方の角パイプが差し込めるようなカットを入れることで、溶接位置を正確かつ容易に決められるようにしました。
さらに、左右上下のパイプを差し間違えないよう、各部の差し込み形状を変える工夫も行いました。この差し込み方式は、角パイプ以外の箇所にも応用し、溶接時の位置出しを簡素化しました。

パイプインデックスの活用従来、45度に切断・溶接して製作していた脚部を、社内設備のパイプインデックスを活用し、1本の角パイプに切り欠きを入れて曲げる製法に変更しました。これにより、溶接箇所を削減し、製作時間を短縮しました。

これらの改善はどのような成果をもたらしましたか?
これらのVA提案により、製造プロセスの効率が飛躍的に向上しました。差し込み方式による位置決めの容易化と、パイプインデックスによる溶接箇所の削減により、安定した品質での量産体制を確立しました。ロボット溶接の採用により、溶接後の変形も抑制され、品質の安定にもつながりました。結果として、お客様のコストダウンの要望に応えることができ、生産量増加に対応可能な体制を構築しました。